理想とされている生き方に惑わさるな
理想の生き方について考えたことがありますか?
「こんな風に生きていければ幸せだ」という生き方のことです。
今回は、世間的に「理想とされている生き方」について考えていきましょう。
理想とされている生き方
日本で理想とされている生き方は、以下のようなものです。
いい大学に進学する
↓
いい会社に就職する
↓
一生懸命働き続ける
↓
定年退職するまで仕事を全うし、年金をもらいながらゆったりとした生活を送る
結婚とか転職とか、そういった人生の転機のようなものもありそうですが、大筋はこんなところでしょう。
これを「理想とされている生き方」と呼ぶことにします。
ですから、親や学校は子供をいい大学へ進学させようと一生懸命になります。
「理想とされている生き方」のスタート地点が「いい大学に入学する」ですからね。
ほとんどの中学生・高校生は「理想とされている生き方」を目指して、何の疑いも持たず日々学校に通っていることでしょう。
参考:そうだ!将来の夢がない子供を生み出す学校を「従業員製造所」と呼ぼう
理想とされている生き方に惑わされるな
ところが「理想とされている生き方」には、とんでもない落とし穴が存在しています。
一生懸命働き続ける
一生懸命働き続ける、という生活を想像してみましょう。
普通の会社だと、8:00頃には出社していなければなりません。
そのためには、6:00過ぎの起床が基本となりそうですね。
8時出社の会社であれば、17:00が定時。
ところが”普通の会社”であれば、まず定時に帰ることはできません。
多くの社員が残業(お金がもらえないサービス残業も含め)を強いられて、結局会社を出るのが早くて20:00頃に。
20:00に退社したら、帰宅するのは21:00頃になるでしょう。
それからお風呂やご飯を済まして、ゆっくりできるのが23:00頃から。
23:00からようやくリラックスタイムが始まりますが、次の日にも仕事があります。
6:00には起きなければなりませんから、24:00過ぎには寝ないと身体が持ちませんね。
1時間ほどでリラックスタイムを切り上げて、明日の仕事に備えなければどうしようもありません。
1週間に1日、2日ある休みを楽しみにして、毎日毎日このような生活を続けることになります。
老後を夢見る日々
一体この生活はいつまで続くんでしょうか。
そうです。
定年退職する65歳まで。
大学卒業が22歳頃だということを考えると、約40年間も上のような生活が続くわけです。
本当にやりたいことを仕事にできている人は良いですが、ほぼすべての社会人は「今日も仕事か…、早く帰りたいな…」とか思いながら会社に向かっています。
老後の年金生活を夢見て、終わりの見えない繰り返しの毎日を消化していくわけです。
(今は、その年金生活すら危ぶまれていますが…)
よく言われることですが、人生は一度きり。
この言葉を心から理解している人があまりにも少ない。
一度きりの人生を「今日も仕事か…、早く帰りたいな…」と、毎日思いながら過ごすことが「理想の生き方」なんでしょうか。
老後を夢見ながら生活することが「理想の生き方」なんでしょうか。
あなたはこういった生活を「理想の生き方」と思うでしょうか。
これらはあくまでも、社会が押し付けている「理想とされている生き方」に過ぎないんです。
理想の生き方とは
となると「理想の生き方」とは一体どのようなものなんでしょう。
「人生は一度きり」という考えが根底にあれば、理想の生き方というのが自ずと見えてきます。
自分の生きたいように生きる
これに尽きます。
ですが普通に学校に通い、大学に通い、就職・社会人として働いている限り、自分の生きたいように生きるなんて到底不可能なこと。
日本全体が「理想とされる生き方」こそが正しいと思っていますし、そんな中で「夢を叶えたい!」とか言うと「現実を見ろ」と一蹴されます。
個人的に日本には、「夢を持つこと=悪」という風潮さえあるように感じます。
参考:「将来の夢がない」という悩みを速攻で解決する7つのステップ
これを機会に「理想とされている生き方」ではなく、ぜひあなたなりの「理想の生き方」を考えてみてください。