そうだ!将来の夢がない子供を生み出す学校を「従業員製造所」と呼ぼう
どうも。
さっき玉ねぎを切っている時に思いっきり鼻をすすって、アホみたいにむせまくったROHIKAです。
いや、本当にそう。(玉ねぎではなくタイトルについて)
仲良くさせてもらっている教育関係者もみんな言っているけど、最近の学校はなんかおかしい。
「そんなお前が働いているところも教育現場だろ!」というツッコミがあるかもしれませんが、同じ教育現場にいるからこそ、そこら辺から滲み出ている違和感には敏感になるものです。
将来の夢がない子供が増殖している
僕が一番危惧しているのは、将来の夢がない子供がやたらと増えていること。
よく親御さんと面談させてもらっているんですが、「うちの子には夢がなくって…」としょっちゅう言われます。
そんなときはいつも「あー、そうですねえ。でも今の子供はみんなそうですよ」と答えています。
そんで親御さんに「子供には将来どうなってもらいたいですか?」と聞くと、「とりあえず手に職をつけてもらいたいです。公務員とか」なんて返事を99%くらいの確率でもらいます。
実際に生徒に「将来の夢は何?」と聞いてみると、「分からない」って答えるんですよね。
一人や二人じゃありませんよ。
ほぼ全員です。
話す生徒ほぼ全員が「夢はない」って言うんです。
夢を持たない子供が蔓延している日本…
…怖っ。
原因の大部分は学校にある
夢がない子供がここまで増殖しちゃった原因の大部分は、学校にあると思います。
生徒には「将来の夢を持て」っていう癖に、生徒が「じゃあプロ野球選手になる!」とか言うと、「アホか。現実を見ろ。それより勉強しろ」って一蹴されるんですよ。
ちなみにこの話は、僕の教え子(当時中3)の実体験です。
学校教師が言う「将来の夢を持て」を分かりやすく翻訳すると、
「大学へ行け。そんで会社員になれ」
っていうことになります。
要は、「決められた道から外れるな。道から外れるような余計なことはするな」ってことですよね。
「夢を持て」と言われて夢を持ったら、「そんな夢を持つなんて馬鹿か」と一蹴される。
「現実的な夢(=なりたい職業)はないのか」と聞かれるようになればもう終わりです。
そもそも子供が知っている職業の幅なんてたかが知れてますから、生徒は「夢(=なりたい職業)はないです」と答えるしかありません。
それで「はあ、将来のことくらい考えろよ」とか思われてしまうのがオチ。
これが現在の学校教育で、平然と行われていることなんです。
学校は「従業員製造所」と化している
少し話が変わります。
現在の学校教育では、次のようなことが美徳とされています。
しっかり(5教科の)勉強して、いい大学に行く。
↓
しっかり就活して、どっかの会社に新卒で就職する。
↓
それから定年退職するまで約40年間、ひたすら働き続ける。
↓
朝早く起き、満員電車に揺られながらも、毎日安定した生活を送るために、ひたすら働き続ける。
↓
「今日も会社か…、早く退職したいな…」と老後を夢見て、ひたすら働き続ける。
↓
夢を追うなんて無茶はせず、現実だけを見て堅実に働き続ける。
↓
夢を持つことは悪だという風潮に流され続け、決められた仕事をこなし続ける。
↓
「俺はいつかビッグになるんだ」と思いながらも、会社の定められたルールから抜け出すことは叶わず、身を粉にして働き続ける。
↓
老後は退職金と貯金、年金を消耗して、限られた体力・時間で余生を過ごす
こういう人生こそが美徳とされていて、「人生はこういうものだ」と学校は生徒に刷り込ませていきます。
ほぼ洗脳ですね。
生徒は自然と「大人になるって、辛いことなんだ」と思い込みます。
「夢なんて持っていられない」とか思い込みます。
そんな学校教育の結果として生み出されるのが、会社の指示に従順な人材。
「人生の半分以上を会社に捧げることこそが正しい」と洗脳された、従業員たちです。
うん。
やっぱり従業員製造所だ。
「夢=なりたい職業」という価値観なんて滅んでしまえ
勘違いしないでほしいのは、僕は別に「会社員=悪」と言っているわけではありません。
というか、会社員は世の中に超絶必要な存在ですし、会社員として毎日汗水たらして働いている人たちって本当にすごいんです。格好いいんです。
クレヨンしんちゃんのパパ・野原ひろしだって、子供から見たら「なんだこの平凡な大人は。こんな大人にはなりたくないな」と思うかもしれませんが、大人から見たらあこがれの存在。
35歳にして一軒家持ち、係長、年収600万円、妻子持ちのスーパー会社員です。
僕が悪だと言っているのは、あたかも「そんな人生しか存在しない」と選択肢の幅を極限まで狭めている学校教育。
新卒で企業に就職するのはあくまでも一つの選択肢に過ぎません。
自分のやりたいことを追い求めて、自分で会社を起こす人だっています。
ネットビジネスで生計を立てて、一日中好きなことをして暮らしている人だっています。
人生は一度きりなんです。
大きな夢の一つや二つくらい全力で追い求める選択肢を与えてやってもいいじゃないですか。
それを選ぶかどうかはさすがに生徒自身ですけども。
社会のことを何も分かっていない生徒に、「なりたい職業は?」と聞いても、そんなもん答えられる人のほうが少ないですよ。
そんな当たり前のことに気づいていない教育者が、とにかくそこら中にいます。
”将来の夢”と”なりたい職業”は、まったく別のもの。
学校は、生徒に「人生単位で叶えたい大きな夢」を持たせることが大事な仕事の一つではないのでしょうか。
人生単位で叶えたい大きな夢が先にあって、夢を実現するためにどんなことをしなくてはならないのか。
そこで初めてなりたい職業や、やりたい仕事が生まれてくるんです。
「夢=なりたい職業」なんてひねくれた考えは滅んでしまえばいいと思っています。
まとめ
小学生の頃には、「宇宙飛行士になる!」とか「プロ野球選手になる!」とかいう夢を語っても許されていました。
というか、それくらい大きな夢を持てと言われ続けていたはずです。
ところが中学、高校と進学していくうちに「そろそろ現実を見ろ」とか言われるようになって、社会に出てからも夢を語るような大人は馬鹿にされてしまいます。
狂っている。
どれくらい狂っているかというと、そうですね。
例えるなら
「今日は一日中好きなことをしてていいよ!」と言われて、一日中ゲームや漫画を楽しんでいたら、翌日になって「なんで昨日は全然勉強しなかったの!?」
と怒鳴られるくらい狂っています。
「現実を見ろ」って、とんでもない言葉ですよね。
どんなに夢を語ったとしても、その一言ですべての発言や思考が踏み潰されてしまいます。
それはもう、ゾウに潰されるアリのように。
だからこそ、僕は日本の教育構造をガラッと変えていきたいと思っています。
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Comment
大学3年生、就活中の者です。
記事を読んで、激しく賛同しました。長くなってしまいましたが、こめんとさせていただきます。
夢を実現するためにはどうすればよいかを一緒に考えるのが学校であってほしいと私は思います。そして、夢の選択肢を広げるためにも、ビジネスを高校の頃から教えるべきだと思っています。
私自身は、大学1年生の夏に、血がうずくほどの夢を見つけました。それは、「舞台芸術にビジネスの側面から携わること」でした。商学部で学んだことと、好きなミュージカルがリンクしたのです。
以後、この夢をどう実現させるのか、舞台芸術のなにをやりたいのかを探るために、たくさん行動しました。自分でコンサートをプロデュースするところからはじめて、プロの劇団で皿洗いをしたり、本場ニューヨークで活躍する舞台人のキャリアを調べたり、実際に会いに行ったり、大学の授業を全て舞台に結びつけて受けたり。
そうする中で、自分が舞台のマーケティングを変革したいことがわかりました。そして、まずは舞台以外の業界できちんとマーケティングの基礎をたたき込んでから、舞台業界に入った方がよいという結論に至りました。でも、大学在学中に一度は舞台のマーケティングをやって、ファーストキャリアで身につけるべき力を総整理したいと思い、海外の舞台芸術団体でのインターンを決断しました。
ここまでのことを全て自分一人で考えてきたのですが、ここまでブレイクダウンすれば、自分の夢は実現可能だろうと勝手に私は思っています。
無我夢中で行動を起こしてきた私ですが、ふっと周りを見渡すと、将来の夢がなくて困っている就活生であふれています。そして、それを肯定する雰囲気がなきにしもあらず。これでは日本が元気になるわけがないなあと思います。
一般的に、中高生が舞台に関する仕事といってイメージするのは、役者と照明などテクニカル部門だと思いますが、舞台一つとっても、本当にたくさんの専門性を持った人が関わっています。プロデューサー、財務、マーケティング、法務、制作は特に重要だと思いますが、中高生には見えない仕事です。
関わりたいものにアプローチする方法は無数にあることに気付かせること。それを見つけ、実現のための方法を考えさせるために導くことが、本物のキャリア教育だと思います。これを考える過程で、夢への道の「現実的な方法」も本人が意識することでしょう。
これを考えるには、世の中がお金でっか回っている以上、ビジネスの教育が必要だと思うのです。
長くなってすみません。私自身のこれまでを中心に、書かせていただきました。日本の教育界が少しずつ変わりますように。
コメントありがとうございます!
「関わりたいものにアプローチする方法は無数にあることに気付かせること。それを見つけ、実現のための方法を考えさせるために導くことが、本物のキャリア教育だと思います。」
僕も同意です。
やっぱり今の日本教育では、職業選択の幅が小さすぎるんですよね。
というかむしろ、大人たちや教育者たちの方が「もっと現実を見ろ」と言って、無難で当り障りのない職業しか子供たちに提示しません。
子供たちの成長に一番関わる『学校教師』自身が、(良くも悪くも)現実を見てストレートで『学校教師』になった人が大部分なわけですし…。
日本の教育界に変化をもたらせるよう、これから一層頑張っていきます!
candyyumiさんも、「舞台芸術にビジネスの側面から携わること」という夢実現を目指して頑張ってください^^
僕も陰ながら応援させていただきます(*^^*)
これって日本が海外について行けない理由でもありますよね。
日本が衰退て行く原因ですよね…