ブログを分析するためのサーチコンソールの使い方

Search Console(サーチコンソール)を使って、ブログを分析する方法を解説します。
サーチコンソールの導入方法は、以下の記事を参考にしてください。
参考:SearchConsoleを使えば開設したばかりのブログでも爆速でインデックスさせられます
サーチコンソールでブログ分析をするための準備
1.『検索アナリティクス』をクリックします
2.『クリック数』、『表示回数』、『CTR』、『掲載順位』にチェックを入れます。
3.『クリック数』、『表示回数』、『CTR』、『掲載順位』のデータが表示されます。
この画面を使って、ブログの分析を行います。
サーチコンソール用語解説
サーチコンソールでブログ分析をするときには、
- クエリ
- クリック数
- 表示回数
- CTR
- 掲載順位
をチェックします。
それぞれの用語を確認しておきましょう。
(1)クエリ
いわゆる『検索キーワード』。
あなたのブログがどんなキーワードで検索されているのか、を表示しています。
(2)クリック数
それぞれのキーワードで、何回あなたの記事がクリックされたかを表しています。
(3)表示回数
それぞれのキーワードで、何回あなたの記事が検索結果に表示されたかを表しています。
表示回数は、検索結果に表示された回数なので、実際に記事が読まれた回数ではないことに注意しましょう。
(4)CTR
それぞれのキーワードのクリック率を表しています。
『表示回数が100回だとしたら、何回クリックされたことになるのか』という指標になります。
CTRが56.14%
⇒表示回数が100回だとしたら、そのうち56,14回クリックされたということ
(5)掲載順位
いわゆる『検索順位』。
それぞれのキーワードにおける、平均的な検索順位を表しています。
サーチコンソールでのブログ分析の仕方
サーチコンソールでブログを分析するときには、以下のいずれかの特徴があるクエリ(キーワード)に注目します。
- 『CTRが高い』かつ『掲載順位が高い』
- 『CTRが低い』かつ『掲載順位が高い』
- 『表示回数が多い』かつ『掲載順位が低い』
- 『表示回数が多い』かつ『CTRが高い』かつ『掲載順位が低い』
- 狙っていないキーワードで『表示回数が多い』
これら5つの特徴について、具体的に解説していきます。
解説に入る前に、『CTRが高い/低い』の定義を確認しておきましょう。
まずはこちらをご覧ください。
【2017年版 掲載順位ごとのCTR(クリック率)】
1位 :21.12%
2位 :10.65%
3位 : 7.57%
4位 : 4.66%
5位 : 3.42%
6位 : 2.56%
7位 : 2.69%
8位 : 1.74%
9位 : 1.74%
10位: 1.64%
それぞれの掲載順位ごとの平均CTR(クリック率)です。
当然といえば当然ですが、掲載順位に応じて、CTRが変動しています。
やはり検索1位の記事のクリック率が、圧倒的に高くなっていますね。
『CTRが高い/低い』の基準は、この数値を参考にしてください。
つまり、掲載索順位が1位のキーワードに対して、CTRが10%くらいであれば、そのキーワードのCTRは『低い』という判断になります。
掲載順位が10位のキーワードに対して、CTRが5%くらいであれば、そのキーワードのCTRは『高い』という判断になります。
これを踏まえた上で、各特徴に応じたブログ分析方法を解説していきます。
(1)『CTRが高い』かつ『掲載順位が高い』
CTR、掲載順位がともに高いキーワードは、文句なしの看板キーワードです。
実際にそのキーワードで検索し、どの記事が該当するのかを確認してみましょう。
その記事は、
- 【読者のニーズ】を正確につかみ取っていて、
- 【読者のニーズ】に的確に答えており、
- 読者を惹き付けるタイトルがついている
ということです。
『CTRが高い』かつ『掲載順位が高い』というキーワードが多ければ多いほど、『ブログの質は高い』といえるでしょう。
こういった記事を下手にいじってしまうと、CTRや掲載順位が大きく落ちてしまう可能性があるので、基本的に手を加える必要はありません。
唯一することといえば、『検索1位をキープするための加筆』くらい。
「このキーワードが看板キーワードなんだな」ということを理解しておけば十分です。
(2)『CTRが低い』かつ『掲載順位が高い』
『掲載順位が高いのに、CTRが低い』というのは、たくさんの検索ユーザーがタイトルを見ているのに、記事を読もうとすらしない、ということです。
つまり、
タイトルが悪い
ということです。
実際にそのキーワードで検索し、どの記事が該当するのかを確認しましょう。
- 他の記事タイトルと比べて魅力がない
- 他に圧倒的に魅力的な記事タイトルがある
のどちらかが当てはまるはずです。
他の記事タイトルを参考にしつつ、タイトルを修正してみましょう。
(3)『表示回数が多い』かつ『掲載順位が低い』
『表示回数が多い』かつ『掲載順位が低い』キーワード。
これはズバリ、
お宝キーワード
です。
『掲載順位が低いのに、表示回数が多い』というのは、上位記事だけで満足できない読者が多い、ということ。
つまり【読者のニーズ】に答え切れている記事が、検索上位にほとんど存在しない、ということです。
検索ユーザーは「上位記事だけじゃ情報が足りない」と感じて、次々に検索結果のページをめくっているんですね。
実際にそのキーワードで検索し、どの記事が該当するのかを確認しましょう。
その上で、検索上位の記事を一通り読んでみてください。
検索キーワードと照らし合わせて考え、
- どんな情報が上位記事に欠けているのか
- 上位記事に現れていない【読者のニーズ】は何なのか
を想像してください。
その上で、記事を書くための知識が足りないと思うのなら、色んなキーワードで検索するなり、本を読むなり、詳しい人に聞くなりして、情報収集します。
推測した【読者のニーズ】に答えられるだけの情報が集まったら、
- もともとの記事に追記するか、
- 該当キーワードで新しく記事をつくりましょう。
(4)『表示回数が多い』かつ『CTRが高い』かつ『掲載順位が低い』
(3)の『掲載順位が低いのに、表示回数が多い』に『CTRが高い』が加わった状態です。
言うまでもなく、これも
お宝キーワード
です。
実際にそのキーワードで検索し、どの記事が該当するのかを確認しましょう。
その記事は『読者を惹き付けるタイトル』になっている可能性が非常に高いです。
上位表示されているわけじゃないのに、多くの検索ユーザーがクリックしているわけですから。
(3)の対策と同じく、検索キーワードと照らし合わせて考え、
- どんな情報が上位記事に欠けているのか
- 上位記事に現れていない【読者のニーズ】は何なのか
を想像しましょう。
その上で、記事を書くための知識が足りないと思うのなら、色んなキーワードで検索するなり、本を読むなり、詳しい人に聞くなりして、情報収集します。
推測した【読者のニーズ】に答えられるだけの情報が集まったら、もともとの記事に追記してください。
はじめからCTRが高いので、新しく記事をつくり直すよりも、既存の記事内容を強化した方が効率的です。
(5)狙っていないキーワードで『表示回数が多い』
たまに、狙った覚えのないキーワードなのに『表示回数が多い』ものがあります。
実際にそのキーワードで検索し、どの記事が該当するのかを確認しましょう。
該当記事のタイトルに、そのキーワードが入っているかどうかをチェックします。
タイトルにそのキーワードが入っていなければ、そのキーワードは
お宝キーワード
です。
【例】
狙った覚えのない『ダイエット 簡単』というキーワードで、表示回数が多い。
⇒実際に該当記事を確認してみたら、タイトルに『ダイエット 簡単』というキーワードが入っていなかった。
⇒『ダイエット 簡単』は、お宝キーワード!
狙っていないキーワードで『表示回数が多い』状態になっていれば、
- もともとの記事タイトルに、該当キーワードを入れるか
- 該当キーワードを使って、新しい記事をつりましょう。
以上がサーチコンソールを使ったブログの分析方法になります。
自分のブログの状態を正確に捉え、ブログ運営に反映していきましょう。